トレーディングカードを転売・投資の対象として集めるユーザーが増えています。
一時期遊戯王やポケカが何でもかんでも高額になった時期がありましたが、これがニュースにもなったりしたので”トレカは儲かる”という事が全国的に認知され、トレーディングカードを転売や投資の対象とするユーザーが増えた事が影響が大きいと思います。
確かにトレーディングカードは急に高騰して価値が上がる事があります。
しかし、逆に暴落して価値が下がる事も多いです。
どんなカードが投資等に向いているかはこちらの記事で紹介しています。
じゃあ暴落はどんな時にしやすいのか?
今回はトレーディングカードのよくある暴落パターンを、遊戯王を例に紹介しようと思います。
トレーディングカードに関する知識が無いまま参入した方は参考にしてみて下さい。
目次
トレーディングカードの値段暴落パターン3選
それでは紹介していきます。
※初期キズや管理の不備による状態の悪化は考慮していません。
遊戯王カードの場合、よくある値段の暴落パターンは以下になります。
・流通数の増加
・デッキの採用率が下がった時
・禁止・制限改訂のタイミング
それぞれ紹介します。
流通数の増加・再販など
よくある値段暴落パターンその1は流通数の増加による影響です。
これはトレーディングカードに限った話ではないですね。
トレーディングカードも需要と供給のバランスが重要で、そのカードを欲しい人が多ければ多い程、それに対して流通数が少なければ少ない程カードの価値は高くなります。
例えば、同じカードでも新パックの発売日に出品されていた時の相場と、発売1週間後・1ヶ月後の相場を比較した場合、ほとんどのカードが発売から時間が経つに連れて下落していきます。(例外もあり)
これは発売日から時間が経つにつれて剥かれるパックが増えている→流通数が増えているからなんですよね。
あと、公式から突然再販の発表があった時も急な暴落をする事が多いです。
入手が難しいカードであったり大会での採用率が高くて高額になっているカードは、プレイヤーが入手しやすいよう公式がレアリティを下げて再販してくれることが多いのですが、これにより暴落するパターンが多いです。
いつどのカードが再販するかは公式次第になるので何とも言えませんが、長く持っておけばいつの間にか値段が上がるというわけではなく、いつの間にか下がっている事も多いです。
ウルトラレアやシークレットレアのような中途半端なレアリティだと再販による相場下落の影響を受けやすいですが、20thシークレットレアやプリズマティックシークレットレアなど最高レアリティで持っておけば、再販されても意外と値段が暴落する事は少ないです。
デッキの採用率が下がった時
よくある値段暴落パターンその2はデッキの採用率が下がった時です。
遊戯王のルールとして、デッキには最大3枚まで同じカードを入れる事ができます。
特に大会用のデッキで3積みされるカードはノーマルでも値段が付きやすいです。
しかし、遊戯王は毎月のように新しいカードが登場します。
そうすると、大会で上位に食い込むデッキテーマもコロコロ変わりますし、そこに採用されるカードもコロコロ変わります。
そうやって、一時的に採用率が上がっていて値段の付いていたカードが採用されなくなった時、需要が無くなって値段が暴落する事があります。
むしろ、そのカードを売って次の採用率が高いカードを集めようとするプレイヤーが多いので、暴落のスピードは速いです。
プレイヤーでなければ、一番需要がある(デッキの採用率が高い)タイミングでカードを手放す方がお得です。
禁止・制限改訂のタイミング
よくある値段暴落パターンその3は禁止・制限改訂のタイミングです。
よくある値段暴落パターンその2で”遊戯王のルールとしてデッキには最大3枚まで同じカードを入れる事ができる”とお伝えしましたが、全てのカードが3枚までデッキに入れられるというわけではありません。
遊戯王には禁止・制限・準制限カードというものが指定されています。
禁止・制限・準制限カードに指定されたカードは、デッキに以下の枚数までしか入れる事ができません。
・禁止カード・・・デッキに1枚も入れる事ができない
・制限カード・・・デッキに1枚まで入れる事ができる
・準制限カード・・デッキに2枚まで入れる事ができる
・無制限カード・・デッキに3枚まで入れる事ができる
この制限改訂は年4回(1月・4月・7月・10月)行われます。
制限改訂が行われる理由は、以下になります。
- ゲームバランスを維持し、遊戯王OCG全体の活性化を促すプレイ環境を作り出す事
- デッキの選択肢やプレーの幅を広げる事
- デュエルの駆け引きの要素が激減するようなカード・コンボへの一定の規制
- プレイヤーが一方的に有利になる状況を作り出すカードへの一定の規制
- 現状の環境下ではプレイヤーが対処・対策がしづらいカードについての一定の規制
- デュエルの進行に支障をきたすようなカードへの一定の規制
- 大会での使用を考慮した際に、規制をかけるべきと判断されるカードへの規制
引用:遊戯王公式サイトより
制限改訂は上記理由を目的としている為、禁止・制限・準制限に指定されるカードは大会での採用が高かったり、悪用されるカードが選ばれる事が多いです。
そうすると、結果的に”よくある値段暴落パターンその2″のデッキの採用率を低下せざるを得ないので値段が暴落するという事に繋がります。
回避したい場合の対応としては、制限改訂の発表がある前までに指定されそうなカードは手放す事が挙げられます。
逆に、極端な例ですが禁止→無制限となったカードは一気に需要が上がって高騰する事が多いので、緩和されそうなカードは制限改訂の発表がある前までに集めておくといいです。
トレーディングカード暴落パターン3選まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は遊戯王を例に紹介させていただきましたが、どのトレーディングカードでも大体似たような感じだと思います。
未開封パックや最高レアリティのカードは長く持っていると徐々に価値が上がるかもしれませんが、全てのカードがそういうわけではないという事ですね。
もし持っているカードが暴落してしまったら、焦って手放すよりも逆にもう暫く持っておいた方が徐々に相場回復する事もあります。
トレーディングカードを転売・投資の対象にするのは世間的に嫌われる行為だと思いますが、私はそれもトレカの楽しみ方の1つだと思っています。
でもトレカって奥が深いので、知識の無い方は多少勉強した方がいいですよ。