遊戯王オリジナルカード(オリカ)の作り方【データ印刷編】の続きになります。
今回は、印刷したオリカデータをレア加工し、カード化する作業について紹介する記事です。
オリカ画像をOHPシートに印刷したら、この記事で紹介する方法で実際にレア加工→カード化してみましょう!
私が過去に作成したオリカはこちらの記事で紹介しています。
オリカデータの作り方や印刷についてはこちらの記事で紹介しています。
目次
遊戯王オリカデータをレア加工→カード化する為に必要な素材
印刷したオリカをレア加工→カード化する為に必要な素材を紹介します。
この作業で私が主に使用しているアイテムはこちら。
・オリカ画像を印刷したOHPシート
・修正ペン(極細・中字サイズは必須)
・カッター(ハサミよりお勧め)
・マスキングテープ
・定規(透明がお勧め)
・カッティングシート
・コピー用紙1枚
・ホログラムシート
・いらない美品の遊戯王カード1枚
・スリーブ(インナーサイズ)
簡単に紹介していきます。
オリカ画像を印刷したOHPシート
必須ですね!
今回1枚分の画像しか印刷していませんが、【印刷編】で紹介したソフトを使って綺麗に位置を指定して印刷すれば、1枚のOHPシートに9枚分くらいのデータを印刷する事ができます。
OHPシートは結構高いので、たくさん作りたい場合は1枚に複数のデータを印刷しておきましょう!
切った後の余りのOHPシートをプリンターにセットしても、多分用紙サイズが合わないとエラーが出て使えませんので!
修正ペン
オリカの作り方紹介でよく使用されているアイテムですが、今回の紹介でも使用しますw
白色のみ印刷できて重ね塗り(合成機能)がある特殊なプリンターがあれば機械化できるんですが、一般的に出回っているものだとそのような機能はないので・・・
私が昔使っていたのはアルプス社が出していたMD-5500というプリンターになりますが、生産が終了していて値段も高く、Windows10にも確か対応してないので、入手が難しいです。
気になる方は調べてみて下さい!
また、修正ペンはいろんな大きさのものを準備していた方がいいのですが、最低でも極細と中字サイズは必須レベルだと思ってますので準備しておきましょう!
カッター
カッターも使う場面が多いです。
ハサミだと切り口がガタガタしてしまうので、カッターの方がお勧め!
マスキングテープ
マスキングテープも結構活躍します!
主に作業中のOHPシートの固定であったり修正液がはみ出さないようにするときに使用します。
修正液を塗ったりする作業は印刷面側で行います。
直接インクが乗っている部分にマスキングテープを使う所もあるのですが、マスキングテープは粘着力が弱くてインクが剥がれたりしないので重宝してます。
セロハンテープ・ガムテープ・養生テープは試していませんが、粘着力が強力だとインクが剥がれてしまい失敗に繋がるので、マスキングテープがお勧めです!
定規
定規はカッターで不要な部分を切る時にセットで使用します。
キレイに真っすぐ定規を当てられているか確認できるように、透明な定規を使った方がいいです。
カッティングシート
カッターを使うので、カッティングシートは準備しておきましょう。
使わないと大事なテーブルが傷つきますよ!
コピー用紙
コピー用紙で無くてもいいのですが、白色の紙を1枚準備しておきましょう。
OHPシートは透明なので配色を考えたり作業中に状況を確認する時わかりにくいのですが、白色の紙の上に置くと色がしっかり出るのでわかりやすいです。
コピー用紙無しの場合。
コピー用紙ありの場合。
今回も終始コピー用紙の上で作業してます!
ホログラムシート
オリカの光方を決める重要アイテム。
このシートの光方でオリカの光方が決まります。
ホログラムシートには遊戯王の光方に似たものから、遊戯王の光方には無いものまで多数種類があります。
例えば、こんな光方のホログラムシートを選べばシークレット・プリズマ・20thに近い光方にする事ができます。
また、こんな光方のホログラムシートを使えばスーパーレア・ウルトラレアに近い光方にする事ができます。
このシートに関しては複数のものを準備しておくといろんなバリエーションのオリカができて良きです。
ホログラムシートは釣具屋でよく売ってるらしいのですが、私が探した時は無い店舗が多く、あってもサイズがめちゃくちゃ小さい(多分ルアーで使うんですかね?)ので、私は毎回アマゾンで買うようにしてます。(実店舗では見かけた事ないので・・・)
または、手頃なものだと銀色の折り紙でも代用できます。
折り紙は加工次第でレリーフ(アルティメットレア)風に仕上げる事もできます。(多分ホログラムシートでも)
ホログラムシート、折り紙どちらにしても、銀色ベース(または白に近い色)で無いと綺麗に完成しません。
他の色だと画像データの色と混ざってしまい、スンゴイ色のオリカになってしまうので、注意が必要です。
いらない美品の遊戯王カード
いらない美品の遊戯王カードを1枚準備しましょう。
ノーマルカードで大丈夫です。
このカードはオリカの台紙として使用し、ペラペラなOHPシートに厚さを持たせて触った感じカードっぽくするのと、裏面から見た時に遊戯王カード感を出す為に使用します。
なので準備したカードの表面はキズや汚れが付いていても大丈夫です。
スリーブ(インナーサイズ)
インナースリーブサイズのスリーブも1枚準備しましょう。
これは、1番最後に印刷画像と台紙(いらない本物のカード)を合体させるとき、スリーブの中で固定させる為に使います。
スリーブが大きいとスリーブの中でカードがズレてしまうので、ピッチピチになるインナースリーブを選んだ方がいいです。
この固定方法が嫌な方は両面テープやノリで本当に合体させてもいいですが、元々本物の遊戯王カードにOHPシート+修正液分の厚みが増しているので、更に厚みを増す事になります。
持った感触がステンレスカードみたいなガッチリした仕上がりになるので、どちらがいいか考えてみて下さい!
オリカのレア加工→カード化の前準備:塗り潰し
それでは実際に加工していきます!
まずは作業がしやすいように、OHPシートの画像印刷部分を少し余白を残して大き目にカットしましょう!
次にカッティングシートの上にコピー用紙を置き(作業の邪魔なので半分に折った方がいいです)、OHPシートをイラストが逆(印刷面が上)になるようにセットしましょう。
セットできたらマスキングテープで固定し、作業中にズレないようにします。
ここで一息。カードのどこを光らせてどこを光らせたくないか考えます。
注意点ですが、ホログラムシートの光方によっては画像の色の薄い部分(黄色とか水色とか)はシートの光に負けて色がしっかり出ません!!
逆に画像の色が濃い部分(赤とか黒とか)はしっかり色が出てキレイに光ります。
この辺りは経験しないと見えてこないと思いますが、この辺りを参考にして考えましょう。
私は今回、顔・髪・腕・盾のフレームや中の黄色っぽい模様部分は光らせたくないと考えました。
ではいよいよ作業開始です!
まずは極細の修正ペンで光らせたくない部分のフチを塗り潰し、枠取りしていきます。
大体こんな感じかな?
髪の毛の先とか細い部分はそのまま極細の修正ペンで塗り潰していきますが、塗り潰す範囲が大きい部分は作業効率がわるいので、中字や太字サイズの修正ペンで塗り潰していきます。
作業中はちょくちょくひっくり返しながら状況を確認するようにしています。
このまま塗り潰していき、自分の中では完成・・・という所まで作業を行います。(イラスト部分の作業に関してです!!)
そしたら修正液が乾いた事を確認し、ホログラムシートの上に乗せて確認してみます。
実際に重ねてみると自分の想像とは裏腹に、持っている剣と服の部分の色が被っていました。
これではちょっとなぁーという事で、追加で服の部分も修正ペンで塗り潰す事にしました。
このように、イメージと違う仕上がりになるのでホログラムシートに軽く乗せて確認するようにした方がいいです。
因みに、修正前でもこの光方のホログラムシートなら綺麗に色が出ます。
このホログラムシートは修正ペン塗り潰さなくても綺麗に色が出るのですが、シークレットレアの光方の方はギラギラしててキラキラの主張が強いので、注意が必要です。
今回は20th風に仕上げたかったので、追加修正してます。
そして、一応これでイラスト部分の塗り潰し作業は終了です。
名前やテキスト欄などにも修正液が付いていますが、これは失敗です・・・
作業中に修正液が飛んだり、手に付いてた事に気付かず作業を行っていたのでいつの間にか付いてました。
テキスト部分は塗り潰す予定なので気にしなくていいのですが、名前部分や枠部分は光らせる予定だったので、完成時は光方が鈍いかもしれません。
鈍くでも光ればまだいいですが、濃く付いていれば光らないです・・・
これは悪い例なので、皆さんは注意してね☆笑
無理に修正液を取ろうとするとインクまで削れてしまって悪化するので、仕上がりが心配ですがこのまま作業を進めていきます。
続いてテキスト部分を塗り潰していきます。
ここは真っすぐマスキングテープを当てる事で、簡単に真っすぐ塗り潰す事ができます。
修正液がマスキングテープにはみ出ても全然OKです。
マスキングテープを剥がすと綺麗に塗り潰せていますので!
こんな感じで残りの3方向からも修正液で塗り潰し、枠取りをしていきます。
枠取りができたら中を塗り潰していくのですが、ここでまた注意点です。
テキストの上部をワザと薄く塗り潰しました。
修正液が薄いと裏から光が透けて見えてしまいますし、下部の方と比較するとムラが出ているので完成した時このムラもしっかりわかってしまいます。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、【このカードはトークン】の部分と、そのすぐ上の枠取りした部分のムラの差が出ており、チグハグな感じになります。
テキスト部分は塗り潰すのは楽ですが、均一な修正液量でしっかり塗り潰さないと完成した時結構目に付いてしまうので、油断しない方がいいです。
今回は名前・属性・レベルなどは光らせる予定なので、塗り潰し作業はこれで完成!(1時間くらいかかりました。)
属性やレベルを塗り潰したくない場合は、修正液で塗り潰しましょう!
作業が終わったら修正液が乾くまで暫く待ちましょう!
それにしても失敗部分がどう影響するか・・・w
オリカのレア加工→カード化の手順
いよいよ作業の大詰めです!
実際にレア加工してカード化しましょう!
その前に、この方法は2種類あります。
例えば私が作ったこの2種類のオリカ。
見た目は似ていますが、実は若干ホログラムシートの貼り方が異なります!
分解するとこんな感じです。
左側のオリカは台紙の方にホログラムシートを貼っています。
対して、右側のオリカはOHPシートの方にホログラムシートを貼っています。
仕上がりは同じようなものができるんですが、それぞれちょっとしたメリット・デメリットが異なります。
まず台紙にホログラムシートを貼った場合ですが、OHPシートに直接ホログラムシートが付いていない分少し光方が鈍いような気がするのですが、台紙を違う光方のものに差し替えれば光方を変える事ができます。(ノリや両面テープで固定していた場合は不可)
例えば、こちらの台紙を準備したとします。
左のオリカなら台紙を入れ替えるだけですぐに光り方を変える事ができます。
しかもシートを貼る時に空気が入りにくく、貼る途中で空気が入ったりした時も台紙の方が厚いので対応しやすいです。
対して右のオリカのように、OHPシートに直接ホログラムシートを貼ると、左の方より色がしっかり出ているような気がしますが、貼る時にOHPシートがペラペラなので失敗しないように貼るのが難しく、万が一失敗して貼りなおそうとした時シートの粘着が強過ぎて修正液やインクが剥がれたりする可能性が非常に高いので、ちょっと慣れが必要です。
後、修正液で塗り潰した部分は厚みがあるので、塗り潰し部分の周りに空気が入りやすいので、やはり慣れが必要です。
これを踏まえてどちらの貼り方がいいか判断して下さい!
説明では台紙にOHPシートを貼った方が良さそうな気もしますが、私は今回OHPシートの方にホログラムシートを貼る事にしましたww
今回は20thシークレットレア風に仕上げるので、こちらのホログラムシート使用します。
このシートの場合、ラインの向きを調整する事で遊戯王にある光方・無い光方を使い分ける事ができます。
ラインが縦・横の向きに合わせれば、20thシクやプリズマに近い光方を再現する事ができますが、
ラインが斜めになるように配置すれば今の遊戯王に無い光方をさせる事ができます。この辺りはお好みで!
使うホログラムシートが決まったら、まずはOHPシートの余白部分をカッターと定規を使って綺麗に切り落としていきましょう。
やっとカードっぽくなったw
続いてシートの上に乗せ、シートの方が若干大きくなるように切っていきます。
ホログラムシート高いから、ケチったらギリギリ過ぎた(^^;
ラインがキレイに真っすぐなるように、空気が入らないように、慎重にホログラムシートを貼っていきます・・・(ここが一番ドキドキする)
因みに、シートは修正液で塗り潰した側に貼ります。
そうする事でひっくり返した時カードが正しい向きとなり、修正液やシールを貼った側が裏側に来るので、表面はツルツルの仕上がりになります。
無事貼り終わりました。
ひっくり返すとこんな感じです。はみ出たシート部分はカッターと定規を使って綺麗に切り落としていきましょう!
キレイに切り落とせました。
OHPシートの表面はテカテカしていて汚れや指紋が付きやすいので、布などで軽く掃除しましょう。
完成したものを台紙と一緒にスリーブに入れたら完成です!
できたー!!世界で1枚だけの自分のオリカ!!長かった・・・( ノД`)
裏面はこんな感じです!
裏面は本物の遊戯王カードを使っているので、オリカ感は皆無です!笑
途中失敗していた部分も影響があまり大きくなかったので良かった!
しっかり見るとやっぱわかるけど、これくらいなら許せる。
以上、お疲れ様でした!!
遊戯王オリカの作り方【レア加工・カード化編】まとめ
遊戯王風オリカの作り方第3弾:レア加工・カード化編でした。
長い道のりでしたが、無事世界で1枚だけの自分のオリカを作る事ができました。
好きなキャラクターを好きな遊戯王カードで再現できて、尚且つ好きなレアリティやステータス・効果にできるのはオリカの魅力ですね!
鑑賞用にディスプレイするのはもちろん、高級プロキシとして使用するのもありです!
ただオリカは非公式で使用している画像など著作権的な問題もあるので、二次配布や営利的な目的での作成は絶対に行わないようにしましょう!